つぶちゃんのトコトコレポート

Vol.92 2018.12.10

2018.12.10

伝統和楽器「お琴」ができるまでを工場で見せてもらおう!みつや琴製造株式会社

和楽器って間近で見る機会が少ないね。でも三郷市にお琴を作る工場があるって知ってた?

鷹野にある「みつや琴製造株式会社」さんは1963年(昭和39年)創業。その後昭和46年に現在の場所に工場を設けて今に至るよ。
「お琴」の生産地は広島県福山市が有名で全国生産量の9割ものシェアを誇るけれど、「みつや琴製造株式会社」が手がける製品は繊細な音が特徴の高級琴で、経験豊富な奏者に選ばれているの。

「『琴』は本当は『箏』と書くんですよ。」と教えてくれたのは、代表の光安さん。「『琴(きん)』は、指で糸を抑えて音階を調節するもの。糸を支える支柱『柱(じ)』を立てて演奏するものは『箏(そう)」と書くのが正式な書き方です。でも社名では、分かりやすく『琴」の字を使っています。』だそう。
また、本体の呼び方を「甲ら」といい、糸は通常は13本、数える単位は「面(めん)」というの。知らなかったね!

「みつや琴製造株式会社」さんは、材料となる木材を丸太で仕入れ、全工程を一貫生産する数少ない工場。木目の詰まり具合が琴の材料として最適という会津桐を年に2回ほど仕入れ、皮を剥ぎ甲らの形に切り出して天日干しに。なんと3年もの歳月をかけて雨ざらしで干すことで木のアクが抜け、反りの出にくい材料になるの。

その後、木材の個性を見ながら厚みと重さを調整し、カンナで削り上げて箱状に加工、音の響きを左右する立体的な「綾杉ほり」を裏面に入れたら、熱したコテ表面で焦がしながら木目を浮き立たせる「焼き付け」をするよ。

人工的な塗料を使わず、伝統技法によって仕上げられたその美しさにため息がでちゃう。その後、熟練の職人による精巧な木や象牙の装飾パーツ付けが行われて本体は完成。全ての工程が手仕事で行われていて、その職人技に思わず息をのんでしまったよ。

「学校教育に伝統邦楽を取り入れていかないと、奏者も作り手も減ってしまいます。伝統文化を継承する次の世代を育てる取り組みを積極的に進めています。」と語る光安さん。三郷市内の中学生の職業体験も受け入れるなど、モノづくりと和楽器への関心の裾野を広げる活動をしているよ。
さらに、一般社団法人を立ち上げ、2020年の東京オリンピックでの文化発信を国に働きかけるなど、伝統文化を守るために情熱を注いでいるの。素晴らしい伝統の楽器を私たちも受け継いでいきたいね。

07 マップを見る

みつや琴製造株式会社

  • 埼玉県三郷市鷹野3丁目278-1
  • 048-955-4948
  • 8:00-17:00
  • 日・祝・第1、3、5土曜

ホームページ:http://www.mitsuyakoto.com/

※掲載の内容は記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

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