つぶちゃんのトコトコレポート

Vol.26 2016.03.29

2016.03.29

良いものをつくる、腕のよい職人でありたい恩田染工場

つぶちゃん、三郷中央駅構内の藍色のパネル柵に気づいていた?

実はね、三郷市内の藍染工場「恩田染工場」で作られた浴衣地が挟まれたものなんだよ。埼玉県指定無形文化財にも指定されている“長板中型”という技術で染め上げた、「TX」の文字と三郷の花「サツキ」の細かい文様が見事なの。

今日は、この「恩田染工場」の恩田育男さんと奥様にお話を聞かせてもらおう!

恩田染工場があるのは戸ヶ崎の前谷地区。

下町に近く水源も豊かなことから、かつては戸ヶ崎から八潮にかけては染物屋がいくつもあり、その一つが前身の「紺勝(こんかつ)」。三代目の戦死にともなって、昭和27年に二代目の実弟にあたる恩田萬蔵氏(育男さんの父)が、藍がめを受け継いで「恩田染工場」として復活させたそう。

育男さんは昭和32年にこの道に入り、以来藍染一筋に、腕を磨いてきたんだよ。

“長板中型”は、江戸中期に生まれたとても高度な藍染の技術で、今でも全てが手作業、自然乾燥で作られているの。浴衣の裏表が同じ柄なのが江戸の粋。
柄が透けているかのように型をきっちり合わせ、染め上げるのが職人技で、織方、型彫、型付、染め、とどの職人にも高い技術力が問われる技法なの。

藍染は、型付けした布に豆入れ(大豆の煮汁を塗ること)をし、薄い藍から濃い藍へと順番に発酵藍に布地を浸し、空気にさらして酸化させることで綺麗な藍色が生まれるの。季節や天候、藍の状態によって色の出方が変わるので、その見極めも熟練の技。
空気に触れて、みるみるうちに色が変わっていく様を、「藍の呼吸がある」と語る表情に、技術と共に生きる職人の魂を感じるね。

もうひとつの製品である、「印半纏(しるしばんてん)」は、背中に大きく家紋や屋号が入ったお祭りなどでお馴染みのもの。三郷で生まれた半纏がいろいろな土地で活躍しているなんて嬉しいな♪

「良いものを作ることが仕事だから。腕がいい職人でいたいんです。自分が染めたものが擦り切れるまで着てもらえたら本望」と目を細めていたよ。

半分諦めていた跡継ぎだけれど、無事娘婿の晃司さんが継ぐことに決まったそう。

「六代目はとても感覚が良くて、柔軟に技術を吸収する。なかなか筋がいい」と絶賛する育男さん。継承者ができて安心しているって。

これからもこの伝統技術が三郷の地で受け継がれていってほしいね、つぶちゃん。

 

 

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恩田染工場

  • 三郷市戸ヶ崎2-568-1
  • 048-955-0420
  • 営業時間 不定期(天候に左右されるため)

※掲載の内容は記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

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